私が出産した病院は本来なら母子同室でしたが出産したその日の夜中から、娘はNICUに入院することになったため結局私より1週間長く入院することになりました。
その期間、ほとんどの時間(とくに夜)を看護師さんにみてもらっていたので1日中一緒に過ごすことになったのは娘が退院した日からでした。
赤ちゃんが夜泣きしても泣き声がかわいいから大丈夫
先輩ママからの話には聞いていましたが、夜に2~3時間おきに起きては授乳。
ひどいときには30分ほどで泣き出してしまう。
実家に里帰りして家事は甘えさせてもらっていましたが、昼も夜も関係ない生活に少し疲れを感じていました。
夜がくるのが嫌だなあ…と思っていたそんなときに、今は認知症でぼーっとしている祖母が
「赤ちゃんは泣くのが仕事よ。泣かないほうがおかしいからね。
泣きたい気分のときもあるだろうしたまには気のすむまで泣かせてあげたらいいよ」
と言ってくれました。
私が「うるさくない?大丈夫?」と聞き返すと、父も母も祖母もみんな「娘の泣き声はかわいいから大丈夫」と言ってくれました。
元々は40年間小児科の看護師をしていた祖母に言われてとても納得したし、両親からも言ってもらえて肩の荷が降りたような気がしました。
それまでは、泣かせたらいけない。
なんとかしてすぐに泣きやませなければいけない。
両親と旦那は朝から仕事もあるし、里帰りさせてもらって迷惑もかけているのにこれ以上迷惑をかけないように極力泣かせないようにしなければいけないと強迫観念のように思っていました。しかし、泣くのが仕事で泣くのが当たり前。
泣いてもみんなうるさく思ってないよ。
と言葉にして言ってもらえたことで、私自身の心に余裕が生まれました。
きっと、娘にも私が焦って泣き止ませようとしていたことは伝わっていたと思うのでそれで余計に不安にさせていただろうなと思います。
娘もなにか不快なこと、不安なことがあるから泣いているのに母親の私も不安がって焦っていたので娘にはたくさん迷惑をかけてしまったなと思います。
赤ちゃんが夜泣きしても少しくらい泣かせでもいいという心の余裕が生まれて
今は、泣かせてはいけないから泣かせてもいいと180度考え方が真逆になったので私自身に余裕ができました。
そのため、娘が夜泣いているときにも余裕をもって接してあげられるようになり、結果的に今までよりも泣き止むまでの時間が早くなったような気がしています。
そのため、以前よりもお互いに信頼関係も築けてきたと思うので本当によかったです。
今では、シクシクと悲しそうに泣いたり、思いっきり顔を真っ赤にして大きな声で泣いたりといろいろな泣きかたをするのでみているだけでも愛おしいと思えるようになりました。
もちろん泣き止むようにずっと抱っこしたり歩き回ったりと大変なこともたくさんありますが、泣くのが仕事だから育休中でお休みをいただいている私よりも24時間関係なく娘のほうが毎日すごく仕事をしていて大変だなあ。などと思いながら夜を過ごせるようになりました。
私自身も細切れの睡眠に慣れてきたのもありますが、以前は少し泣いただけで飛び起きてあやしていましたが今は、少しくらい泣いても大丈夫という気持ちになれたので緊張が解け、前よりも細切れ睡眠でもぐっすりと眠れるようになりました。
これから成長していくにつれて夜泣きもなくなるし今しかできない体験と思うと娘を抱っこしながら夜を過ごすというのもとても貴重な時間だなと思えるようになりました。
普段はぼーっとしていてあまり自分から話しかけてくることのない祖母が、疲れていた私をなんとなく察知してくれて大丈夫だよと声をかけてくれたことはとても嬉しかったです。
まだまだ新米ママなのでいつかは私も母や祖母のようになれるようにこれからも頑張っていきたいなと思っています。