里帰り出産をした私。
生まれた娘と実家で1か月ほどお世話になりました。
実家で過ごした1か月は、新米ママの私を心配し、母からいろいろなアドバイスをもらったり、手伝ってもらっていたため、私はたいして苦労もせず、
「思ったより、乳児のお世話って簡単じゃない」と思っていました。
娘もおなかがすけば泣きますが、おちちを吸ったら満たされて、すぐに寝てくれていたので、余裕しゃくしゃくの私は、予定よりも早く、旦那の待つ家に帰ることにしました。
赤ちゃんの夜泣きでマンションの近隣住民に迷惑が掛かってないか気になっていました
自宅に帰ると、出産後しばらくしていなかった様々な家事をするようになるなど、いつもの日常が戻ってきました。
ところが、日常生活でおこる物音が気になるようになったのか、娘がぐずるようになってしまいました。
今までは、おむつを交換したり、おちちを飲ませたりすると落ち着いたのですが、私には理由がわからず泣くようになってしまったのです。
旦那さんが仕事から帰ってくると、娘の世話をしてくれましたので、私もゆっくりお風呂に入る時間をとるなどして、ストレス解消に努めようとしましたが、夜泣きに関しては、次の日も旦那には仕事があると思うと、面倒を頼むわけにもいかず、泣き止まない娘をだいて、夜中にあやしつづけるという毎日が続きました。
私たちが住むマンションは、築年数がけっこう経過しており、日頃から隣の物音が気になることがありました。
もしかしたら、隣にまで夜泣きの声が響いているかもしれない、と気になっていました。また旦那の職場の指定社宅となっていたので、同じマンションには旦那の職場の上司や同僚のご家庭も入居されています。
我が家に子供ができたことはお伝えしていますが、それでも、旦那の職場での評判に関わってしまったらどうしようとも感じていました。
赤ちゃんの夜泣きで階下から騒音のクレームが、、、。

そんなことを考えながら2週間ほどたったある日の午後、チャイムが鳴りました。
玄関を開けると、私たちが住む部屋の真下のお部屋に入居されている方がいらっしゃってました。
入居の際にご挨拶を交わしたかと思うほどのお付き合いしかない方でしたが、
「いきなりで申し訳ないんですけどね、、、、」
という言葉から、この2週間の生活の中で気になったことをいろいろとおっしゃりはじめました。
対して存じ上げない方でしたので、生まれたてのわが子がいるわが家へご招待はしたくないと思ってしまったので、彼女はマンションの通路で、私は玄関のドアを握り扉をあけた状態で、半時間ほどでしょうか、いろいろな愚痴をお伺いすることになりました。
私としては、夜泣きなどの泣き声が迷惑かとは思っていて申し訳ないと思っていたのですが、夜中の2時や3時に私が娘を抱いて歩きながらあやしている、その足跡なども響いていて、下の階の方の睡眠を阻害していたそうなのです。
そんなことまで気が回っていませんでした。
赤ちゃんの夜泣きで通報されたことに気づいたお隣さんが、、、

申し訳ないと謝りましたが、次の日にもう一度チャイムが鳴り、応対するとなんと警察の方でした。
下の階の方が、警察に「苦情をいってもなおらない、家にも入れてくれないし虐待でもしているのでは」などと通報したというのです。
警察の方からチェックを受け、今後もっと気を付けるようにと声をかけられました。
悲しくなって、悔しくなって、玄関で泣いてしまっていると、コンコンと玄関を叩く音が。
涙もふかず扉を開けると、隣の奥様が。
昨日、下の階の方から苦情を受けていたのも、先ほど警察が来ていたことにも気づいていて、気にしてくださったのです。
「不安に感じていることを言ってみて、お隣に住むものとして感じたことをきちんと伝えるわ。
私の口から出た一つ一つのことに、奥様は耳を傾け、丁寧にお答えいただきました。
そして最後に
「お隣にお子さんが生まれて、わたしたちも勝手に喜ばしいことと思っていたんですよ。
とおっしゃってくれました。
泣き声を聞いて、「今日も元気だ」と思ってくださる方が、お隣にいたことを知れて、あぁ、うちの子は元気に生きているんだと実感することができました。
夜泣きはその後も続きましたが、悲観的にならず、
今日も泣いてるわ!
とポジティブに受け止めることができるようになりました。